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年間暖冷房費を算出しました。

2015.04.28
断熱性能(平成25年省エネ基準をクリア)はいいほうです。
・熱損失係数「Q値」は1.7 W/㎡K(保温性:熱の逃げにくさ)
・夏季日射取得係数「μ値」は0.036 冷房効率(夏に差込む日射量)

建物の大きさ、断熱性能、窓の配置・大きさ、は同じで

軒の出によってどれくらい年間暖冷房費に差が出るかを算出してみた。


まずは、軒の出が0mm(パラペット形状の四角い家)の暖冷房費は年間¥189,691- です。
※年間暖冷房負荷(MJ/㎡年)は室内設定温度:暖房18℃/冷房27℃とし、
暖冷房エアコン20円/kWhで換算した値が年間暖冷房費です。
暖冷房費庇なし.jpg



次は、軒の出が1200mm(深い軒の家)の暖冷房費は年間¥182,790- です。
暖冷房費軒1200.jpg


差額は¥ 6,901- となり、軒の出が1200mm(深い軒の家)のほうが暖冷房費は
安いと計算されました。差額をグラフにしてみました。

暖冷房費軒1200とパラペット差額.jpg

断熱性能が良いのでそんなに差が見られませんでした。が、軒の出があることによって
5月から10月までの6カ月間は日射が遮られることによって冷房費は抑えられます。
その半面、11月から4月は日射が遮られることによって暖房費が上昇しました。
丁度、富山だと半年間というおもしろいところで反転しました。

差額6,901円×10年=69,010円なので
軒の出のコストアップを暖冷房費で10年PAYする考えは良くなさそうです。

結果、暖冷房費の差額以外で軒の出がもたらす要因に注目したほうがいいみたいです。
・建物のプロポーション
・外壁の汚れの付着、雨漏り要素の減少
・窓からの日陰のような心地よい風
などがあります。

このように金額で算出し違う視点から物事をみてみました。




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