断熱等級6.5って何?2025.07.10
こんにちは。

7月10日は満月です。7月の満月はバックムーンと言われるみたいです。
富山県からはバッチリ見えそうです!何か良いことがあると良いですね。

そもそも断熱等級6.5とは?
(正式には6.5ってありません)
日本のHEAT20が提案する独自基準で、
国の断熱等級(等級7が最高)とは別に、
より実効的な暖冷房エネルギー消費量の削減を目的に設けたもので
国の断熱等級よりさらに細かくグレード分けされていて、
特にHEAT20 G2相当の性能が「等級6.5」に該当するイメージ。
例:富山県ならUA値 0.34W/㎡K以下を目安
(近年は0.3前後の設計が多いです)
HEAT20 G1=Ua値0.46以下
G2=Ua値0.34以下
G3=Ua値0.23以下
断熱等級6=Ua値0.46以下
7=Ua値0.26以下(全て5地域=富山県の場合)
断熱等級6.5としてUa値0.34以下を世間では謳っています。
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断熱等級6.5のメリット
① 冬も夏も快適な室温を維持できる
断熱性能が高いため、外気の影響をほとんど受けず
室内の温度ムラが少ない。
例えばリビングと脱衣室、トイレの温度差もなくなり、ヒートショックのリスクも減る。
1・2階の温度差も1℃ほどです。
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② 冷暖房エネルギーが圧倒的に少なくて済む
高断熱にすると、冷暖房負荷が激減します。
特にC値(気密性能)が0.1前後なら、
6畳用エアコン1台でも家全体の空調が可能。
→ 少ないエネルギーで快適に暮らせる=光熱費削減とCO2削減
今までのLDKのみ暖める暖房費=全館暖める24H付けっぱなし暖房費
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③ 住宅の寿命も伸びやすい
断熱性能が高いと、壁内結露の発生リスクも大幅減。
特に高断熱+高気密+計画換気をセットで行うことで、
構造体の耐久性も保てる。
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④ 将来的なエネルギー価格高騰にも強い
仮に電気代が上がっても、高断熱住宅なら冷暖房費は最小限。
省エネ性の高い住まい=長期的な家計防衛策にもなる。
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⑤ 資産価値の維持
今後日本の住宅市場でも、断熱性能の高い家=価値が落ちにくい流れ。
断熱等級6.5以上の住宅は長期優良住宅・認定低炭素・ZEHなどの認定取得も容易で、
将来的な売却や相続時にも優位。
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⑥2100年にも通用する家
もし30~40年後、解体を迫られても「解体しよう」とはならない。
なぜなら①~⑤だから。
リフォームするくらいかな→次世代は引き継ぐ→良い循環
等級 等級5 等級6 等級6.5
性能の違い 最低基準(UA 0.87程度) やや快適(UA 0.46) かなり快適(UA 0.3前後)
快適性 △ ○ ◎
光熱費 高い やや安い 激安
資産価値 下がりやすい 普通 高く維持
等級 等級7
性能の違い 最高(UA 0.23以下)
快適性 ◎
光熱費 激安
資産価値 高く維持
等級7はハードルが高くコストバランスが悪い
快適・安心・長寿命な住まいを提供することが目的
「ただの断熱性能UP」ではなく、暮らしの質を大きく底上げする基準なのです。
もう一つ、なぜ分離発注方式なのか!
実際、今の建築業界の状況を考えると分離発注方式はすごく理にかなったやり方です。
その背景とメリットをわかりやすくまとめました。
分離発注とは?
「工務店やハウスメーカーがまとめて発注する」のではなく、施主が直接発注します。
設計者が施主の代理人として、基礎・大工・電気・設備などの専門業者へ直接発注する方式。
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なぜ今、分離発注が時代に合っているのか?
① 中間マージンをカットできる
→ ハウスメーカー・工務店の利益(中間マージン)を省き、施主に還元できる
→ 本来の建築コストが透明化し、コストパフォーマンスの高い家づくりが可能
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② 現場の職人と直接やり取りできる
→ 設計者が職人と直接打合せ・確認することで、
意思疎通のズレがなくなり、品質の良い家づくりができる
施主は将来メンテナンス時に役立つ
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③ 現場管理も設計者が責任を持つ
→ 誰が現場をまとめるか不透明な元請け施工と違い、設計者自らが全体を管理
→ 責任の所在が明確で安心
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④ 施主の希望が反映しやすい
→ ハウスメーカー型ではできない、細かな仕様変更や要望にも柔軟に対応可能
施主支給が○→ここが良い例です。
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⑤ 工事金額・見積内容が透明で安心
→ 各工種ごとに見積金額を開示するため、
「何にいくらかかっているか」が分かり、安心して判断できる
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⑥ 地域の腕の良い職人を選べる
→ 設計者が信頼する地元の職人を紹介します
→ 大手の下請け・孫請けより丁寧な仕事と現場の一体感がある
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⑦倒産リスク回避
→近年心配されている倒産ですが出来高精算なので
過払い金もなく、もし専門工事業者が倒産しても入れ替え可能です。
(例:出来高精算とは基礎工事が終わったら基礎屋さんに基礎代金を支払うこと)
(一括請負方式は通常過払いがあります)
おまけ:時代背景から見ると
• 資材・人件費の高騰
• 職人不足
• 施工品質のバラつき
• 中間コストの肥大化など挙げられますがどうでしょう!
まとめ:
当社の家づくりは、ハウスメーカーのようにまとめて業者を決めるのではなく、
設計者の私が責任を持って、基礎・大工・電気・設備などそれぞれの
専門の職人さんへ直接依頼します。
だから中間マージンがなくなり、コストを抑えながら
良い職人さんの手で丁寧な家づくりができます。
もちろん現場管理も私が責任を持って行い、
お客様の希望がしっかり反映された家を一緒につくることができます。
これが今の時代に一番安心で合理的な家づくりの方法だと考えています。
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小さなエネルギーで暮らせる高気密高断熱住宅
『住む人(施主)が主役の家づくり』を推奨してます。