「見積書をすべてお見せする理由。倒産リスクを回避し、透明な家づくりを実現する『原価提示』の力」2026.04.28
こんにちは。
1. 今、家づくりに求められるのは「透明性」
前回は社会情勢不安と工務店倒産のリスクについて書きました。
そう!見えることが1番です。見えれば不安は出ないのです!
2. 「ブラックボックス」をなくす原価提示
一般的な一括発注では、各工事業者の本当の金額(原価)は建主には見えません。見せません。
しかし、私が実践している分離発注方式では、**「原価提示」**を徹底しています。
これは、基礎、大工、屋根、電気など、すべての協力業者の見積書を、そのまま建主にお見せするということです。
どこにいくらかかっているのか。利益がどこに乗っているのか。
一切の隠し事がないからこそ、建主と設計者、そして職人との間に強い信頼関係が生まれます。
3. シンプルで分かりやすい「総工事費」の仕組み
「分離発注だと、結局いくら払えばいいのか分かりにくい」と思われがちですが、実は非常にシンプルです。
計算式はこうなります。
【 各業者の原価(見積額)】+【 設計管理料 】=【 総工事費 】
• 業者の原価: 実際に家を建てるために必要な「材料費」と「手間賃」です。
• 設計管理料: 私(設計者)が全体の品質をチェックし、予算をコントロールし、建主の代理人として差配するための技術料です。
一括発注のように、見積書の中に「諸経費」という名目で不明瞭な利益が何重にも重なることはありません。
4. なぜ「原価提示」が倒産リスクを防ぐのか
ここが今回の最も重要なポイントです。
原価が見えていて、かつ「出来高払い(工事が終わった分だけ支払う)」であれば、
万が一ある業者が倒産しても、「払いすぎたお金(過払い)」が発生しません。
• 基礎が終われば、その見積書(原価)通りに基礎屋さんへ支払う。
• 屋根が終われば、その見積書(原価)通りに屋根屋さんへ支払う。
もし途中で一社が動けなくなっても、まだお金は支払っていないため、速やかに別の業者へバトンタッチすることが可能です。
一括発注で窓口の工務店が倒産し、工事もお金もストップしてしまう悲劇を、この仕組みで完全に回避できます。
5. 結び:建主を守るための「分離発注」
「原価をお見せする」ということは、私たちプロの仕事に嘘がないという証明でもあります。
不安定な社会情勢だからこそ、
ごまかしのない「原価+設計管理料」という明快な仕組みで、
リスクを最小限に抑えた家づくりをご提案したい。
大切な資産を守りながら、納得のいく住まいを一緒に造り上げていきましょう。

原価を公表する分離発注方式により適正な価格を見える化、



