三日市のいえ(十二) 床断熱材の厚みについて2025.08.20
こんにちは。





床の断熱工事を行いました。
ネオマフォーム80mmを床全面に敷き詰めています。
ネオマフォーム60mmとネオマフォーム80mmだったら
年間光熱費はどれだけ違うのかシミュレーションしました。
断熱材の厚みを増やせばいいに決まってます...
熱損失が減るから
床から逃げる熱が減るので、冬の底冷え感を軽減できますね
でも増やした分コストも増えます...
どれだけ違うのか!
今回は床のみの熱損失
(家全体ではなく床の厚み差分の影響をみるため)
結論:
• 60→80mmに増やすと
(有効床55㎡、ネオマλ=0.020、HDD=2400、SPF=3.0、31円/kWh 前提)、
年間の床由来の電気代が約 2,728円削減 です。
└ 60mm:約10,912円/年 → 80mm:約8,184円/年
内訳(床のみの影響分)
• 60mm:U≒0.333 W/m²K、熱損失≈1,056 kWh/年、電力≈352 kWh/年、電気代≈10,912円/年
• 80mm:U≒0.25 W/m²K、熱損失≈792 kWh/年、電力≈264 kWh/年、電気代≈8,184円/年
コストは60→80mmに増やすと約+30,000円(プレカット費込み)
年間削減量で割ると
30,000/2,728=10.99年
約11年でペイ出来ちゃいます(床のみでです)
35年ローンだとすると残りのローン期間24年間で65,472円の損
必ず壊れる家電製品の買い換えに回せるんです。
そして、この床の断熱材は壊れないのです。
また快適性もプライスレスです!
コスト3万増をどう考えるか
一つ一つの積み上げが総工事費となるわけですが
コスパは良いと思います(笑)
床断熱材の厚みを増やすと得かどうかは
断熱性能の向上効果とコスト・施工性のバランスで
考えると分かりやすいです。
厚みを増すと確実に快適性・省エネ性は上がるが
ネオマフォーム100mmを超えると費用対効果は薄くなる。
富山なら60mm~80mmが「得する厚み」の目安だと思います。

床下は乾燥後に掃除します。


床下は気密テープでしっかり気密確保します
(気密処理も大事な要素です)

【性能値】
•外皮平均熱還流率:UA值0.3W/(㎡•K)
=5地域 HEAT20 G2.5
=断熱等性能等級6.5
・気密性能:C値0.3㎠/㎡以下
(目標値)
・耐震性能:耐震等級2
(積雪1.5m・許容応力度計算)
=5地域 HEAT20 G2.5
=断熱等性能等級6.5
・気密性能:C値0.3㎠/㎡以下
(目標値)
・耐震性能:耐震等級2
(積雪1.5m・許容応力度計算)
こちらは話題のGX志向型住宅になりますので
「GX志向型住宅の中身」をお見せすることができます。
断熱材で隠れる前の構造体を見る時期としては今です。
ご興味ある方はご連絡ください。
↓このような現場をご案内いたします。


小さなエネルギーで暮らせる高気密高断熱住宅
『住む人(施主)が主役の家づくり』を推奨してます。