黒瀬のいえ(七) 構造計算は誰がやっても同じなのか?2026.05.27
こんにちは。
現在、構造計算(許容応力度計算)を進めています。
富山県ですので積雪は1m考慮しました。
さらに太陽光パネルを搭載する可能性も考慮しながら、耐震等級3を目指した構造計算です。
数字で比べると
・旧基準軽い屋根平屋=11
・積雪+太陽光+耐震等級3=48
なので48÷11=4.4倍の壁量が求められるようになりました。
旧基準の壁量計算で必要とされた壁の量に比べると、現在の耐震等級3レベルでは4倍以上の壁量が求められ
単純に4.4倍強い訳ではありませんが...強くなりました。
耐震性能は壁の量だけで決まるものではありません。
柱や梁、接合部、床や基礎まで含めて建物全体の強さを確認するのが許容応力度計算になります!
以前は構造設計事務所へ依頼していましたが、昨年から自分自身で許容応力度計算を行うようになりました。
もちろん、構造専門家の知識や経験は大変重要です。
それでも私が自ら計算するようになった理由があります。
計算結果だけなら同じかもしれない
「誰が計算しても同じ結果になるのだから、誰がやっても変わらない。」
そんな考え方もあります。
確かに計算プログラムに入力する条件が同じであれば、最終的な計算結果は大きく変わらないかもしれません。
しかし私が大切だと思っているのは、結果そのものではありません。
その結果に至るまでの過程です。
設計しながら構造を考える
例えば窓の位置を少し変えたい。
柱を抜きたい。
吹抜けを設けたい。
太陽光パネルを追加したい。
こうした変更は家づくりの中で頻繁に起こります。
構造計算を外部へ依頼している場合、その都度相談し、再計算し、回答を待つことになります。
早くても数日。
内容によっては2週間から3週間かかることもあります。
一方、自分で計算できればその場で検討できます。
設計と構造を同時に考えながら最適解を探すことができるのです。
「大丈夫です」ではなく根拠を説明できる
お客様に
「この壁を減らしても大丈夫ですか?」
と聞かれたとき、
経験や感覚だけで答えるのではなく、
「この耐力壁量で安全性を確認しています」
「積雪1mと太陽光荷重を考慮しても余裕があります」
と数字で説明できます。
安心感とは、ただ『大丈夫です』と言われることではありません。
なぜ大丈夫なのかを説明できることだと思っています。
私たちが提供したい安心
最近はAIも発達し、さまざまな作業が効率化されています。
これからは「誰がやっても同じ仕事」はますます価値が下がるかもしれません。
しかし、
* 設計
* 構造
* 断熱
* 気密
* 施工
これらを総合的に理解しながら判断することは、まだ人にしかできない仕事です。
だから私は設計者として構造を学び、自ら計算することを選びました。
お客様に見えない部分だからこそ、自分の目で確認し、自分の責任で判断したいと思っています。
それが私にとっての「安心できる家づくり」です。

原価を公表する分離発注方式により適正な価格を見える化、



