手前に伸びる平屋部分と、奥に控える2階部分。

この高さのグラデーションが圧迫感を抑え、柔らかい雰囲気を生み出しています。

特に深く伸びた軒のラインは、建物全体を落ち着かせる大きな要素。

富山の気候においても、

 • 夏の日射を遮り、室内を涼しく保つ

 • 冬の低い太陽の光は室内に取り込む

 • 雨や雪から外壁と開口部を守る

という、暮らしやすさに直結する役割を果たしてくれます。

外観の印象を豊かにしているのが、建物を囲む植栽とウッドフェンスです。

フェンスでプライバシーを確保しつつ、

その背後に植栽を重ねることで、外からの視線をやわらかく受け止めます。

木と緑があることで、直線的な建物に温かみが加わり、街並みにも調和します。

富山は四季の移ろいがはっきりしている地域。

葉の色づきや新緑、落葉した枝の美しさなど、季節を身近に感じられる庭は、

暮らしの質を大きく高めてくれます。

エントランスに設けた深い軒下空間は、単なるアプローチ以上の働きを持っています。

（前回ブログの豆砂利洗出し仕上げの部分）

 • 雨の日でも濡れずに出入りできる

 • 自転車やベビーカーの扱いがしやすい

 • 半屋外として季節の風を感じられる

このように、毎日の暮らしのストレスを自然と減らし、心地よさを生む空間になっています。

「構造や性能を整えること」と「暮らし心地をデザインすること」

どちらも大切に計画しています。

 • 水平ラインの美しさ

 • 深い軒の安心感

 • 植栽に包まれた外部空間

 • 家族の暮らしやすさを考えた動線

派手ではありませんが、ずっと飽きず、長く寄り添ってくれる住まいの佇まいです。

パースは、完成後の暮らしを想像する大切なツールです。

図面だけでは分からない"気持ちよさ"や"生活のイメージ"を感じていただけるよう、

私たちも設計段階から丁寧に描いています。

（提案時に作るのはカラー3Dパースです）

外観デザインや植栽計画まで含めた家づくりに興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。