メンテナンスが最小になる家づくり2026.02.19
こんにちは。

「白い平屋と、光を制御する庇」
白い外壁に、深く伸びた軒。
どっしりとした平屋の佇まいは、
周囲の風景に静かに溶け込みながらも、
確かな存在感を放っています。
この建物で大切にした一つに「光の扱い方」があります。
窓まわりには、コの字型の庇を設けました。
上からの日射だけでなく、
横から差し込む朝夕の低い日差しまで遮るための形状です。
一般的な水平庇では、真夏の高い太陽には有効でも、
東西からの強い日射は防ぎきれません。
そこで今回は、窓を包み込むように側面も立ち上げ、
上と横の両方向から日射をコントロールできるデザインとしました。
この庇には、いくつもの役割があります。
・夏の日射遮蔽による室温上昇の抑制
・冬期の日射取得の妨げにならない寸法設計
・外壁やサッシの耐久性向上
・外観に陰影と奥行きを生む意匠性
白い外壁だからこそ、陰影が際立ちます。
庇の厚み、出寸法、窓とのプロポーション。
そのわずかなバランスが、建物全体の印象を大きく左右します。
高気密・高断熱の住宅では、断熱性能だけでなく、
「日射をどう制御するか」が室内環境を決めます。
機械に頼りすぎず、
まずは建築で整える。
この平屋は、その考え方をかたちにした住まいです。
次にメンテナンス性ですが
外壁は壁を守るためにある
その外壁を守るために屋根がある
「守るという設計思想」
この白い平屋は、佇まいだけでなく、
「守る」という考え方で設計しています。
建物は層で守られています。
まず屋根がある。
その屋根から十分に出た軒がある。
その軒が外壁を守る。
そして外壁は、室内をも守る。
外壁は単なる仕上げではありません。
雨、紫外線、風、温度差から構造体を守る最前線です。
だからこそ、その外壁を直接傷めない工夫が重要になります。
水は上から降ってきます。
だから屋根が受け止め、軒が距離をつくる。
軒の出がしっかりあることで、
・外壁に直接雨が当たりにくい
・外壁の劣化速度を抑えられる
・シーリングの負担が減る
・メンテナンス周期を延ばせる
つまり、建物の寿命を伸ばすことにつながります。
さらに、外壁には窓があります。
窓は光と景色を取り込む大切な開口部ですが、
同時に雨仕舞の観点では最も繊細な部分でもあります。
この建物では、
・深い軒で上からの雨を抑え
・コの字型の庇で横殴りの雨を軽減し
・外壁に直接当たる水量を極力減らす
ことで、窓まわりの雨漏りリスクを最小限に抑えています。
(この観点から軒ゼロBOX型は危険はいっぱい)
防水テープやシーリングに頼り切るのではなく、
まず「形」で守る。
性能は数値で語れますが、
耐久性は設計思想で決まります。
屋根、軒、庇。
それらは意匠ではなく、建物全体を守るための装置です。
静かな白い外観の裏側には、
そんな合理的な構造の積み重ねがあります。
(白という色は1番熱を吸収しないという利点があります)

小さなエネルギーで暮らせる高気密高断熱住宅
『住む人(施主)が主役の家づくり』を推奨してます。



