7年前、僕たちがこの三角屋根に込めた想い。2026.03. 4
こんにちは。



朝日町にある美容院「ent.」の原点を振り返る
今日ここで紹介する写真は、7年前。
この三角屋根の美容院「ent.」が完成したばかりの頃のものです。
ふとこの写真を見返していると、設計していた当時の、
あの少し緊張感のある、けれど確信に満ちた空気を思い出します。
この場所に求めたもの。
それは、流行りを追った美容院ではなく、
この町にずっと昔からあったような、
そしてこれからもずっとあり続けるような、
そんな「安心感」のある場所でした。
美容院らしくない「瓦」と、真っ白な「漆喰」
まず目を引くのは、この三角屋根と、そこに載せた瓦ではないでしょうか。
いわゆる「美容院らしい」外観とはかけ離れているかもしれません。
でも、この瓦の重みが、建物に「落ち着き」を与えてくれている。
そして、その下を支える真っ白な外壁は**漆喰(しっくい)**です。
職人の手仕事によって仕上げられたこの壁は、
光を柔らかく受け止め、建物全体に優しい表情をつくります。
「呼吸する素材」でつくる、清々しい空気
中に入ると、そこはさらに漆喰に包まれた空間が広がります。
壁はすべて漆喰。
僕が漆喰にこだわるのは、その美しさだけではありません。
漆喰は「呼吸する素材」だからです。
湿気を調整し、空気を浄化してくれる。
美容院は薬品の香りが残りやすい場所ですが、
この漆喰のおかげで、一歩足を踏み入れた瞬間に、
どこか清々しく、凛とした空気を感じていただける。
それが、お客様にとっての最初の「おもてなし」になると信じていました。
コロナ禍の時、漆喰の空間は感染低減になり活躍して安心材料となりました。
杉板の天井に見守られて見上げれば、そこには杉板の天井。
木の温もりと、どこか懐かしいその表情は、
お客様にふっと肩の力を抜いてもらえるような、
そんな「安心感」を与えてくれます。
この、漆喰の白と、杉の木の温もりの対比。
それが、この「ent.」の空間の原点です。
7年が経った今、思うこと
この写真は新築時のものですが、7年という月日が経ち、
この建物はもっと豊かな表情をしているはずです。
木の色味は深まり、漆喰はより空間に馴染んでいる。
新しいものが美しいのは当然ですが、
本当に豊かな建物は、時間が経つほどに味わいが出てくるものです。
7年前、僕たちが込めた「安心感」という想いは、
今、たくさんのお客様の笑顔と共に、この場所にしっかりと根付いている。
この写真の原点を大切にしながら、
これからも、この場所が皆様にとっての「心地よい居場所」であり続けることを願っています。
新築時の、あの「真っさらな志」が感じられる写真。
今の、少し時間が経って馴染んだ姿と、この「原点」の写真とを、
お客様に楽しんでいただけたらいいなと思います。



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