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良い大工で家の八割は決まる2026.03. 7

こんにちは。
今回はちょっと長いです笑



家づくりをしていると、よくこう聞かれることがあります。

「良い家をつくるために一番大切なものは何ですか?」

設計でしょうか。
性能でしょうか。
材料でしょうか。

どれも大切です。

しかし、現場を長く見てきて私が感じていることがあります。

それは、
良い大工で家の八割は決まるということです。

家というものは、最終的には人の手でつくられます。
(人の手=職人)

図面は紙の上のものです。
どれだけ良い設計をしても、現場でそれが丁寧に形にならなければ意味がありません。

柱一本。
下地一本。
窓まわりの納まり。
断熱材の入れ方。
気密処理の丁寧さ。

そうした細かな積み重ねが、家の質を決めていきます。

そしてその多くを担っているのが、大工の仕事です。

大工の仕事は、単に木を組み立てることではありません。

図面を読み取り、
建物の意図を理解し、
どう納めれば一番きれいに、長く持つ家になるのかを考えながら仕事をしています。

腕の良い大工は、図面以上の仕事をします。

図面の意図を読み取り、
現場で最善の納まりを提案し、
細部まで丁寧につくり込んでいきます。

逆に言えば、どれだけ良い設計でも、
それを理解してくれる大工でなければ、家の質は大きく変わってしまいます。

だから私は、大工をとても大切にしています。

家づくりは、設計者だけでつくるものではありません。

大工。
基礎屋。
板金屋。
左官屋。

多くの職人が関わって、一つの家が出来上がります。

そしてその中心にいるのが、大工です。

現場に一番長くいるのも大工です。
建物の骨格をつくるのも大工です。

だから私は、
良い大工で家の八割は決まると思っています。

私の事務所が分離発注方式という形で家づくりをしているのも、
その理由の一つです。

誰がつくるのかが見えること。

どんな大工が家をつくるのか。
どんな職人が関わるのか。

それが見える家づくりをしたいと思っています。

家づくりは、会社がつくるものではありません。

人がつくるものです。

そして、その人の仕事の積み重ねが、
その家の価値を決めていくのだと思います。

もしこれから家づくりを考えるのであれば、
設計や性能だけでなく、ぜひこんなことも見てほしいと思います。

どんな大工が、その家をつくるのか。

それは、完成した家の中には見えない部分かもしれません。

しかし、その見えない部分こそが、
家の本当の質をつくっているのだと思います。





次のブログテーマ

「良い家は、現場がきれい」

実は
 • 良い大工
 • 良い職人
 • 良い設計

がそろうと、必ず現場がきれいになります。


家づくりの現場を見ていると、
いつも感じることがあります。

それは、
良い家をつくる会社の現場は、必ずきれいだということです。

現場というのは、木くずも出ますし、材料もたくさん置かれます。
ですから多少散らかるのは当然です。

しかし、本当に良い仕事をしている現場は、どこか空気が違います。

材料は整理され、
道具はきちんと置かれ、
掃除が行き届いています。

そして何より、現場に入ると気持ちが良いのです。

なぜそうなるのでしょうか。

それは、仕事に対する姿勢が現れているからだと思います。

丁寧に仕事をする職人は、
現場を大切にします。

材料を大切に扱い、
道具を大切に扱い、
現場を整えながら仕事をします。

逆に、現場が荒れているところは、
仕事もどこか雑になりがちです。

細部の納まり。
気密処理の丁寧さ。
下地の精度。

そうした見えなくなる部分は、
現場の姿勢に大きく左右されます。

そして、現場というのは自然とその会社の文化が現れる場所でもあります。

監督が現場を大切にしている会社。
職人を大切にしている会社。
家づくりを丁寧に考えている会社。

そういう会社の現場は、自然ときれいになります。

逆に言えば、
現場を見ると、その会社の家づくりがよくわかります。

私は施主の方に、よくこうお話しします。

もし可能であれば、
建築中の現場を見てみてください。

完成した家はどこもきれいに見えます。

しかし、本当の家づくりの姿は、
完成する前の現場にあります。

どんな職人が仕事をしているのか。
現場は整っているのか。
丁寧に家がつくられているのか。

そうしたことは、現場に立つとよく伝わってきます。

家づくりは、図面だけでできるものではありません。

設計者の考えがあり、
職人の手があり、
現場の積み重ねがあります。

そして、そのすべてが表れる場所が現場です。

だから私は、
現場がきれいな会社の家は、良い家になる
と感じています。

それは見た目の問題ではなく、
家づくりに向き合う姿勢そのものが現れているからだと思います。



1、性能だけでは家は良くならない

2、なぜ分離発注なのか

3、良い大工で家の八割は決まる

4、現場がきれいな会社は良い家をつくる


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次のテーマ

「家は完成してからが本当の評価」

家づくりの評価は、いつ決まるのでしょうか。



完成したときでしょうか。
引き渡しの日でしょうか。

もちろん、その日も一つの区切りではあります。

しかし私は、
家の本当の評価は、完成してから始まるものだと思っています。

家というものは、
つくった瞬間がゴールではありません。

そこから人が暮らし、
時間が流れ、
季節を重ねながら、
少しずつその家の価値が見えてきます。

冬、暖かく過ごせるか。
夏、心地よく暮らせるか。

10年経っても、
20年経っても、
安心して住み続けられるか。

そうした時間の中で、
本当に良い家かどうかがわかってきます。

だから私は、
完成した瞬間の見た目だけで評価される家ではなく、
時間とともに価値が増していく家をつくりたいと思っています。


そのために大切にしていることがあります。

設計を丁寧に考えること。

性能をきちんと確保すること。

そして、信頼できる職人たちと現場をつくること。



家づくりは、決して一人ではできません。

設計者がいて、
職人がいて、
現場があり、
そして施主の方がいて、
一つの家が生まれます。

多くの人の手と想いが重なって、
ようやく一つの住まいが出来上がります。

富山の場合は施工時期も関係していきます
冬の寒い時に基礎(コンクリート打設)工事をしない
誰が考えても固まりにくいから
そう、暖かくなった4月から開始して10月完成、
そして、季節のいい11月引越し、
年末を迎える...これが1番かと。


だからこそ私は、
誰が設計し、
誰がつくり、
どんな現場で家ができていくのか、
その過程をとても大切にしています。

家は商品ではなく、
暮らしの器です。

そしてその器は、
長い時間の中で、少しずつ価値を育てていくものだと思います。

完成した瞬間の美しさだけでなく、
10年後、20年後も、
「この家にしてよかった」と思える住まい。

そんな家を、これからも丁寧につくっていきたいと思っています。






家づくりとは、建物をつくることではなく、
暮らしの時間を設計することなのだと思っています。

または

家の価値は、完成した日に決まるのではなく、
暮らしの中で少しずつ育っていくものだとも思っています。
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富山県魚津市の
住宅設計事務所『伊田直樹建築設計事務所』伊田直樹です。
原価を公表する分離発注方式により適正な価格を見える化
小さなエネルギーで暮らせる高気密高断熱住宅
 『住む人(施主)が主役の家づくり』を推奨してます。

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