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「住宅業界が"性能"を叫び始めたとき、少し危ないと思った」2026.04.15

こんにちは。

最近の住宅業界を見ていて思うことがある。
どの会社も、
性能、性能、性能。
断熱等級。
UA値。
耐震等級。
気密性能。
まるで家づくりが
数値の競争になっている。
もちろん、誤解してほしくない。
性能は大事だ。
むしろ低い性能の家は
これからの時代つくるべきではないと思っている。
私自身も
気密測定をしてC値0.1を出す家を普通にやってきた。
だから性能の話は
嫌いではない。
ただ、最近こう思う。
住宅業界、少し真面目すぎないか。
家づくりって本来もっと感覚的なものだと思う。
例えば打ち合わせでよく出る言葉。
「土間が欲しい」
「この景色を切り取りたい」
「ここに座れる場所がほしい」
「なんとなく落ち着く家がいい」
こういう話が本当は一番大事なはずなのに、
いつの間にか
断熱材の種類
数値の比較
スペックの説明
そんな話ばかりになる。
家づくりが
試験の答案みたいになってきている。
もう一つ、正直に言う。
性能を大々的にアピールできるのは
資本力のある会社だ。
広告。
SNS。
ブランディング。
YouTube。
お金をかければ
いくらでも「すごそう」に見せることができる。
そして今、
それが住宅業界を覆っている。
だから現場で真面目にやっている
小さな設計事務所や工務店は埋もれる。
これは現実だと思う。
ただ、ここで大事なことがある。
性能は"言うこと"ではなく
"やっていること"だからだ。
本当に性能をやっている人は、
そこまで大声で言わない。
現場を見ればわかる。
施工を見ればわかる。
測定すればわかる。
数字は結果であって、
広告ではない。
そして、家づくりの本質はたぶんここだ。
人は
UA値に住むわけじゃない。
人は
気密性能に住むわけでもない。
空間に住む。
光。
風。
素材。
居場所。
そこに暮らしが生まれる。
性能が大事な時代になったのは良いことだと思う。
でも、
性能だけを語る住宅会社が増えた時、
逆に
本当の家づくりが
少し見えにくくなってきた気もしている。
だから私は
このバランスを崩したくない。
性能はきちんとやる。
むしろ当たり前にやる。
でもそれ以上に
「なんかこの家いい」
そう思える空間をつくる。
設計って、
多分そこだと思う。
そして最近、思うことがある。
これからの時代、
本当に選ばれるのは
性能を語る会社ではなく
思想を持っている会社だと思う。
家づくりに
考え方があるかどうか。
ここが見られる時代になってきている
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富山県魚津市の
住宅設計事務所『伊田直樹建築設計事務所』伊田直樹です。
原価を公表する分離発注方式により適正な価格を見える化
小さなエネルギーで暮らせる高気密高断熱住宅
『住む人(施主)が主役の家づくり』を推奨してます。

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