『「正常化」という言葉の裏側で』2026.06.15
こんにちは。
ニュースでホルムズ海峡の情勢が好転したと知りました。
エネルギー供給の停滞が解消に向かうかもしれないという話は、
私たち建築業界にとっても、住宅価格の高騰に頭を悩ませてきた方々にとっても、
一筋の光であることは間違いありません。
しかし、家づくりの伴走者として皆さんに正直にお伝えしなければならないことがあります。
それは、「供給の不安が解消されること」と「価格が以前の水準に戻ること」は、決して同義ではないということです。
かつてのウッドショックを思い出してみてください。
供給ルートが途絶え、価格が跳ね上がったあの時、私たちは「いつか落ち着く」と信じて待っていました。
しかし、一度上がった川の流れは、なかなか元の場所には戻りません。
物流の再編、人件費の上昇、そしてエネルギーコストの構造そのものが変化してしまった今、
かつての価格を求めることは、残念ながら現実的ではないかもしれません。
家づくりにおいて、「安さ」を正解にする時代は終わりつつあるのかもしれません。
「価格が下がらないなら、家を建てるのを諦めるべきか」――そう悩む方もいらっしゃるでしょう。でも、私は逆だと思います。
供給が不安定な時期を乗り越え、私たちは
「本当に必要なものは何か」
「長く住み継ぐ家とはどうあるべきか」という、
価格以外の「家づくりの価値」と向き合う機会を得ました。
価格が下がらないことを嘆くよりも、
「この価格に見合うだけの、何十年先も愛せる家とはどんなものか」を、
もう一度一緒に考えてみませんか。
家づくりは、社会情勢のニュースに翻弄される作業ではなく、自分たちの暮らしの土台を作るためのものなのですから。

原価を公表する分離発注方式により適正な価格を見える化、



