黒瀬のいえ(二十) 「110万円もらえる家」と「もらえない家」の違い。2026.09.30
こんにちは。
GX志向型住宅の補助金確保と住宅性能の本質
「黒瀬のいえ」にて、「みらいエコ住宅2026事業」における
GX志向型住宅の補助金交付申請を無事に完了し、予算を確保することができました。
添付した画像のとおり、9月末時点での予算消化率は「60%」。
昨年の同等事業では7月頃に予算上限に達して終了してしまっていたことを考えると、
今年は秋を過ぎても比較的ゆるやかな推移を見せており、年末近くまで予算が持つのではないかと予想しています。
ですが、今日お伝えしたいのは「まだ予算があるから間に合いますよ」という話ではありません。
もっと本質的な「なぜ110万円もの補助金が出るのか」「なぜ貰える家と貰えない家があるのか」についてです。
110万円の補助金が意味する「家の資産価値」
「GX(グリーントランスフォーメーション)志向型住宅」で交付される110万円という金額。
単に「国から110万円もらえるからお得」と捉えてしまいがちですが、本質はそこにありません。
国がこれだけの支援を行うのは、
その家が「脱炭素社会に貢献し、数十年にわたって高い省エネ性能と快適性を維持できる、
資産価値の高い住宅である」と国からお墨付きを得たという証です。
圧倒的な断熱性能や気密性能、高度な設備スペックを備えて初めて到達できる領域であり、
住まい手にとっては「将来にわたって光熱費を抑え、年中快適で健康的に過ごせる」という明確なメリットを意味します。
「もらわない」のではない、「もらえない」現実がある
一方で、世の中にはこの110万円を「もらわない選択」をしている方もいらっしゃいます。
...いえ、正確に言えば「もらいたくても、もらえない」というケースが少なくありません。
補助金を獲得するためには、主に2つの大きなハードルが存在します。
1. 住宅そのものの「性能ハードル」
標準仕様のままではGX志向型住宅の厳しい断熱・省エネ基準に届かず、
無理にグレードアップしようとすると補助金額以上の追加コストがかかってしまい、諦めざるを得ないケース。
2. 作り手側の「設計・申請ハードル」
高い性能を確実に担保する設計力、計算数値(外皮計算・一次エネ計算)、
そしてタイムリーに予算枠を押さえる緻密なスケジュール管理や複雑な申請ノウハウが作り手に備わっていないケース。
つまり、110万円の補助金を受け取れるかどうかは、「どの会社で、どんな性能の家を建てるか」という選択の差そのものなのです。
住まい手にとって「本当に価値のある家づくり」を
「黒瀬のいえ」でも、当初から高い性能目標を掲げ、
設計段階から入念な計算と準備を進めてきたからこそ、
今回しっかりとお施主様の利益となる補助金を確保することができました。
補助金はあくまで結果であり、目的ではありません。
しかし、「国が認める最高水準の性能を備えた家を、適切な手続きを経て賢く建てる」ということは、
これからの時代における家づくりの王道だと考えています。

原価を公表する分離発注方式により適正な価格を見える化、



