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黒瀬のいえ(十七)かぶり厚を完璧に確保する技術とは!2026.09. 7

こんにちは。

 

 

 

 

 

 

 

 

前回に引き続き、今回も家づくりでとても大切な「基礎工事」の現場からお届けします。

 
今回は、法律で定められた**「かぶり厚(コンクリート表面から鉄筋までの距離)」**をしっかり確保するために、

私たちが現場で行っているプロならではの施工の一工夫をご紹介します。

 
まずは、分かりやすく図入りの写真をご覧ください。
(外側の型枠からスケールをあてた状況写真です)

 

 

 
基礎幅150mmの中に隠されたミリ単位の計算

 
一般的な住宅の立ち上がり基礎の幅は**「150mm」です。

 
そして法律(建築基準法)では、

コンクリートが土に接する外側は「60mm以上」、

室内側の内側は「40mm以上」**のかぶり厚を確保しなければならないと定められています。

 
ここで少し算数をしてみましょう。
 基礎の全体の幅:150mm
 外側のかぶり厚:60mm
 内側のかぶり厚:40mm
 残された鉄筋のスペース:50mm(150mm - 60mm - 40mm)
写真のように、わずか「50mm」という限られた隙間の中に、鉄筋を寸分の狂いもなく正確に収めなければなりません。

 
なぜ「フックを斜め45度」に振るのか?
実はここが、現場での腕の見せ所であり、とても重要なお話です。
鉄筋の端部には、引抜きを防ぎ補強するために折り曲げられた「フック」(鉄筋の折り曲げ)が付いています。

このフックですが規定上は50mm必要で
このフックをそのまま真っ直ぐ配置してしまうと、

150mmの基礎幅の中で「外側60mm・内側40mm」のかぶり厚を両立させることが物理的に極めて難しくなってしまうのです。

 

 
そこで私たちは、施工上の工夫として**「フックを斜め45度に振る(傾ける)」**作業を行っています。
フックを斜めに逃がしてあげることで、かさばる厚みを抑え、限られた50mmのスペースの中に綺麗に納めることができます。

その結果、外側の60mmも内側の40mmも、どちらも妥協することなくしっかりと規定値をクリアできるのです。

(もっと小さい形状のフックを作ればいいわけではありません、ここも規定があるんです)

 

 

 
見えない工夫こそが、家の寿命を伸ばす

 
「法律の寸法を守る」と言うのは簡単ですが、

実際の現場ではこうした微小な工夫を施さなければ、正しく規定数値を確保することができません。

かぶり厚は鉄筋の中性化を防ぐために確保する寸法であり、耐久性に関係してきます。

 
世の中にはさまざまな現場がありますが、こうした細かい納まりの工夫をしなくても施工自体はできてしまいます。

 

だからこそ「どうやって確実にかぶり厚を確保しているか」という現場の工夫や姿勢に、施工の質が表れると感じています。

 
コンクリートを流し込んでしまえば、外からは二度と見えなくなる部分です。

 
だからこそ、図面上の数字だけに満足せず、現場での工夫を積み重ねて「真の安心」を届ける施工を行なっています。
 

 

 

最近、ア○工務店は基礎巾を170mmと謳っていますね。

斜めにしなくてもかぶり厚を確保しようとしてますね、コストは掛かりますが。

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富山県魚津市の
住宅設計事務所『伊田直樹建築設計事務所』伊田直樹です。
原価を公表する分離発注方式により適正な価格を見える化、
小さなエネルギーで暮らせる高気密高断熱住宅を提供し
『住む人(施主)が主役の家づくり』を推奨してます。

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